思い出書いておくブログ

なんの取り柄もない33歳のブログ

世の中を凌ぐ(14)【児玉くんと中田くん】

大人になって、結婚すると小学校の時のように簡単には友達ができなくなる。
学校ではクラスがあるから同じクラスで中のいい友達が出来るとほとんどの時間を一緒に過ごすようになる。

小学校でサッカー部以外で多くの時間を過ごした友達は児玉くんと中田くんだ。
小5〜6年生の時は3人とも同じクラスで学校ではずっと一緒にいた。
不思議なもので、児玉くんと中田くんと仲が良かったが学校生活以外の時はいつもサッカー部のメンバーでサッカーをしていた。

しかし小学校でのサッカー部以外の仲の良かった友人はその2人意外出てこない。

児玉くんは少しヤンチャな小学生だった。
運動神経が抜群でとても面白い少年だった。

中田君は双子で弟の方だった。
双子あるあるだけど、2人はいつもペアルックだった。
中田くんも運動神経が抜群で、ジュニアオリンピックとかに
出るくらい足が早かった。

 

そんな小学校でも目立っている2人と学校生活での多くの時間を送っていた。

 

3人で何かの出し物で当時人気だったSPEEDのホワイトラブを
フリ付きで歌うというとんでもない公開処刑になる発表もした。

あとは、僕の得意なあだ名付けを女子にして楽しんでいた。

 

だけど、ある日突然2人に無視された事を覚えている。
期間的には2〜3日くらいだったと思う。
まぁ、多少傷ついたような気もするけど、あまり気にしていなかった事を覚えている。
2人になぜ無視されたのかは覚えてないが、話しかけても返答がなく、休み時間も一緒に遊べなかった僕は、その2人にしがみつかず他の友達と過ごしていた。

ビビリだったり、人の目を気にするけど人付き合いに関してはあまり執着がないタイプだったのだと思う。なぜか分からないけど、


「そっちがその気なら別に君たちに執着しないよ」

 

というプライドがあったのかもしれない。

その後、昼休みに僕が1人で鉄棒付近で歩いていると2人がやってきて

 

「何して遊ぶ?」

 

と何も無かったように話しかけてきて、自然と仲直りした記憶はある。

その時に思ったことは

仲直りできて良かったって事と、いつもと違う友達と遊んでいる時も同じように
楽しかったという事。

 

 

もしかすると、それは今もそうかもしれない。

誰も知り合いのいない福岡に行くときに心細さなどは無かった。
もちろん、関東にいたときに出会った大切な人たちは沢山いるし、
有難いことに本当に大好きな人たちとは福岡でも連絡が取れている。

 

でも、その人たちと離れる事が苦痛と言うほどでもない。
むしろ、これからも繋がっていくだろう人からしか連絡も来ないし連絡もしない。
離れた事で、いい意味で大切な人とさらに深く繋がるきっかけになった。

 

話を戻すと、児玉くんとも中田くんとも連絡はもう取れていない。
むしろ小学校の頃の友達で未だに連絡を取っている人はもう誰もいない。
SNS上だけだがインスタで最近繋がった幼なじみくらいだ。

 

なんなら、2人とは中学校でバラバラのクラスになってからは、まともに会話していない。これは僕だけではなく、児玉くんも中田くんもお互い話す機会が激減していたと思う。僕はそのクラスの奴と当然仲良くなるし、以前にも増してサッカーにのめり込んでサッカー部のみんなと共に過ごしていた。

 

僕の中学校は1学年8クラスまであった。
1学年300人を越すマンモス校だ。
あれだけ仲が良かった児玉くんは学校でも有名なヤンキーになっていた。
当時、栃木県はヤンキー文化が盛んだった。その中でも児玉くんはTOPにいた。


同級生には恐れられていたと思う。このシリーズにちょいちょい出てくるサッカー部のトヨが、小学校の時の感覚でみんなが恐れている児玉くんに

「児玉ー、そんなにツンツンするなよー」

的な事を言った瞬間に児玉くんに頭突きされて鼻血を出していた。
トヨ、なんか可哀想だったなー。

 

僕も積極的にコミュニケーションを取っていたわけではないが、
全く児玉くんの事を恐れては無かった。
たまに児玉くんともめた人の仲裁に入るような感じだった。
ただ、小学校の時の関係性ではもう無かった。

 

中田くんも同じ中学だったけど特に思い出せない。

 

当時中学生の僕は、小学校の時あんなに仲良かった3人がなぜクラスが離れただけでこんなに稀薄になってしまったのか分からなかった。

 

小学校の卒業文集でよくある「仲の良かった友達は?」の欄に
僕らはそれぞれの名前を書いていた。

 

なのになぜ、

児玉くんはエリートヤンキーになり
中田くんはほぼ接触がなくなり
僕はそれも気にならないのだろう

と考えることもあった。


まぁ、児玉くんとはまた話し合う事になるんだけどね。
サッカー部のいじめられっ子の根本くんの件で。

 

僕は結構出会い別れが多い方の人生だと思う。
栃木→鹿児島→栃木→埼玉→福岡

と住む環境が変わったりする度に新しい人間関係になる。

小中高大で未だに繋がっている友人は5人くらいだ。
その中には5年くらい会っていない友人もいる。

 

結構、さっぱりしてると思った方もいるかもしれないが

そのうちの1人で唯一の女性と僕は結婚している。笑

 

鹿児島の中学の同級生が僕の奥さんだ。

 

もしかすると人間関係ってのは離れていても気になる、連絡したくなる時に
その人との関係性の濃さが分かるのかもしれない。

 

 

児玉くんと中田くんは元気かなぁ。
1回3人でお酒でも飲んで中学でどんな風に思っていたのか話して見るのも面白いかもしれないなー。