思い出書いておくブログ

なんの取り柄もない33歳のブログ

世の中を凌ぐ(5)【蕪木君①】

小学校1年から4年生までの思い出では、ほぼ蕪木君との思い出だ。
ほんとによく遊んでいた。

幼稚園も同じ氏家幼稚園だったが、幼稚園時代は遊んだことがなかったと思う。
仲良くなったきっかけは小学校1年生ぐらいだったはずだ。

 

1年生の時は、自転車で遠くに行くことを禁止されていた。

ほんとに近場で無いと歩いて友達の家に聞くことも禁止されていたと思う。

だから、出かけない土日はボロいマンションから徒歩30秒の氏家幼稚園で
1人でサッカーをしていた。

 

土日は園児が誰もいなく、先生がたまにいるだけだったので園庭は自由に使わせてくれた。意外と、他の子供たちが集まっていることもあった気がするから、かなりゆるゆるなセキュリティだったはずだ。

 

そこでほぼ毎週サッカーをしていると、毎週夕方にピアノ教室が開催されていた。

そこにいつも通っていたのが蕪木君だ。

 

土日の幼稚園でサッカーをしているといつも同じ時間に蕪木君がピアノ教室に来る。

蕪木君はいつもポロシャツにコーデュロイパンツかチノパンを履いてキャンパス地のトートバックを肩にかけていて、いかにも育ちのよさそうな奴だ。


当時僕は、男たるもの女がすることはしてはいけない!という

幼いながらに、頑固おやじのような思想があったので

ピアノをやっている蕪木君はダサい奴だと思い込んでいた。

 

しかし、何回か見ていると気になるのと
近くに住んでいる仲のいい同級生がいなかったこともあり
いつも土日に会う蕪木君が気になっていた。

 

ある日、ピアノ帰りの蕪木君にたぶん僕から声をかけた。

なんてかけたのかは忘れたけど、
一緒にサッカーをした。

品のいい服を着たまま蕪木君は一緒にサッカーをしてくれた。

蕪木君はサッカーをしたことがなかったからへたくそだった。

 

そしたら簡単に仲良くなる。

蕪木君の家は氏家幼稚園から徒歩2分くらいのところにあった。

氏家幼稚園の前(僕のうちの横)にはものすごく大きな駐車場がある。


これは、氏家では超金持ちだった赤羽家の所有物だった気がする。ちなみにそこの御曹司は赤羽コウゾウ(こーちゃん)は1つ上の男の子だった。またこーちゃんについては改めて書こうと思う。

 

そのものすごく大きな駐車場を250m位歩いていくと蕪木君の家だ。
何回か一緒にサッカーをしているうちにお互いの家に行き来するようになった。
お互いの親も、家が近いから許してくれていたのだと思う。

 

ピアノ教室以外の日も遊ぶようになった。
そしていつも間にか蕪木君から「カブちゃん」と呼び名も変わっていた。
僕の事をなんて呼んでいたかはあまり覚えてないけど「げんちゃん」だったと思う。
「げんちゃん、かぶちゃん」で仲良くやっていた記憶がある。

僕は親が共働きだから氏家小学校の学童保育に4時ぐらいまで通っていた。
うちの母は同じ小学校の給食のおばちゃんを一時期やっていた。
給食のおばちゃんは大体4時ぐらいに仕事を終えて僕を迎えに来てた。

 

しかし、学童を抜け出してよく、かぶちゃんの家に行っていた。
なぜなら、学童は小学校内にあったけど校庭は4年生以上の部活動をしている人が占領し、少し空いているスペースも3年生が遊びに占領していたから僕がサッカーをするスペースがなかった。

 

だからカブちゃんと一緒に帰って、大きな駐車場か氏家幼稚園でサッカーをしていた。

 

不思議なことにカブちゃんとは放課後の記憶しかない。

僕は学校の休み時間は、他の友達とサッカーをしていたけど
かぶちゃんは本を読んでいたり折り紙を折っていたりしたはずだ。

あと編み物もしていた。あやとりもしてた。

さして僕は興味がなかったから学校ではあまり遊んではいなかった。
だけど、放課後は僕といつもサッカーをしていた。

だが、かぶちゃんは運動神経がすこぶるよかった。
1~3年まで僕と放課後と休みの日はサッカーをしていたからすぐにサッカーがうまくなった。結果4年生になるとカブちゃんはサッカー部に僕と一緒に入ることになるが、
あのカブちゃんがサッカー部?とみんな驚いていたのを覚えている。むしろカブちゃんの親まで驚いていた。

 

だけど、僕はカブちゃんがうまいことを知っていたから何とも思わなかった。
もちろん2人とも小5の時にはレギュラーになった。
一応幼稚園の時にいた豊もレギュラーになった。

 

 

部活に入る前までは、サッカーをカブちゃんの家の前の大きな駐車場でしていると
カブちゃんの家のおばあちゃんが出てきて

「おやつの時間よー」って毎日声をかけてくる。
それが僕とカブちゃんのサッカーが終了の合図だ。

 

カブちゃんの家で色んなおやつを食べた。
おばあちゃんとおじいちゃんがものすごく優しかったのを覚えている。
カブちゃんの家も共働きで夕方まで同居しているおばあちゃんとおじいちゃんしかカブちゃんの家にはいない。カブちゃんは一人っ子だった。

 

僕が好きなおやつは「カステラ」と「オーザック」
カブちゃんは「小鬼のせんべい」と「ゼリー」
結構な頻度でそれをおやつに出してくれていた。
後は果物もよく出ていた。

そのおやつを、カブちゃんと僕で食べているのを嬉しそうにいつも見ていたことを覚えてる。それが2人で部活に入る4年生まで続いていた。

 

ちなみに、カブちゃんのおじいちゃんとの思い出も多い。

2~3年生のころには、おやつを食べ終わるとおじいちゃんタイムだった。
主に将棋と五目並べを教えてもらっていた。
僕とカブちゃんは氏家小学校の中は将棋がずば抜けて強かったと思う。
将棋の本とかをカブちゃんと貸し借りしてやぐらの研究とかもしたりしていた。

 

だから、いまもそこそこ将棋は強い方だ。

 

おじいちゃんのおかげもあり、サッカー以外の遊びも増えていった。
後はスーパーファミコンにも2人してハマった。

 

蕪木家のおばあちゃんとおじいちゃんの思い出は大切だ。
おばあちゃんとはカブちゃんと3人で買い物に行ったり、虫取りに行ったり電車を見たりした。おじいちゃんとのおかげで頭が多少はよくなったと思う。

 

僕はおじいちゃん、おばあちゃんと同居していなかったから2人の存在から学ぶことは多かったと思う。まだ、元気でいてくれることを願う。

 

ほんとうにカブちゃんとの思い出はキリがない。
3年生ぐらいからは自転車に乗って出かけたりしていたし。色んな思い出がある。

蕪木君②を次も書こうと思う。