思い出書いておくブログ

なんの取り柄もない33歳のブログ

世の中を凌ぐ(7)【クレイジーばあちゃん】

我ながら最高のネーミングセンスだと思う。

小学2~3年生とは思えない。
あだ名をつけるセンスはあった方だと思う。

さて、このエグい
クレイジーばあちゃんとは何者か気になるだろう。

読んで字のごとくである。

 

クレイジーなばあちゃんなのだ。
氏家では有名だったと思う。

僕とカブちゃんでつけたあだ名は、一部の町の人に広まって
クレイジーばあちゃんが誰なのか、分かる人は多かったと思う。
僕とカブちゃんでムーブメントを起こしたのだ。

 

後は「野球おじさん」という強キャラもいた。
これもいつか書きたい。


そんな、ひどいあだ名をつけて、、、と思うかもしれないがこちとら
殺されかけているのだから、それくらいは許してほしい。

物騒な言葉が出てきたが事実だ。

僕とカブちゃんがサッカーをいつも通り氏家幼稚園でサッカーを終えて
カブちゃんの家に帰る途中で急にこんな声が聞こえた。

「早く、渡れ!!!!」

 

ビクッとして後ろを振り返ったら
狭い道をトラックがそこそこのスピードで通り過ぎて行った。
渡ってたら完全に2人で死んでいた。

そして、クレイジーばぁちゃんを見ると笑っていた。
しかも声を上げて。

白髪で歯が少し溶けていて、目はうつろだったのを強く覚えている。

 

ほかにも、カブちゃんと近くのスーパーオザキに行くとたまにクレイジーばあちゃんを目撃する。ここでもクレイジーで、まずスーパー内の三ツ矢サイダーのミニ缶をその場であけて飲み始めている。そして、お総菜コーナーのおにぎりを食べている。
子供ながらに、「こいつやべぇ奴だな」と思った。

お金は払うのだろうかと心配で後をつけると、

買い物かごの中の精算が終わった後に自己申告していたと思う。
万引きではなかったらしいが、異常行動に間違いがない。
店員も慣れている感じではあったが。

そして、そのまま荷物を袋に入れる台に向かうと、あの刺身とか汁物を入れる
ロールのビニール袋をとんでもないスピードで巻きまくる!
なかなか伝わらないと思うが、あの汁物とか入れる袋を50枚くらい巻き取り始める。

子供ながらに「こいつやべえ奴だ」と思っていた。
ある程度巻き終わると、レジに行き小銭を払っている。
一応、そこら辺の分別はあるのかと子供ながらに驚いた。

他にも、僕とカブちゃんが帰っているといつもごみを集める場所にクレイジーばぁちゃんはいて、空き缶のプルタブを引っこ抜いている。

「またやってる」と二人で目を合わせながら、通り過ぎて300m位また歩いていると
またいるのだ、クレイジーばぁが!

300m先でプルタブを集めているのだ。
本当にだ。二人で「こいつはやっぱりやべえ奴だ」と思った。というかこの世の人ではないのではないかと言っていた。

 

他にも、カブちゃんの目の前の大きな駐車場(平面で2面あり300台くらい止めれるめちゃくちゃ大きい駐車場)で遊んでいると大きな声で


「ここは私の駐車場だから隣の駐車場で遊びなさい」


と言ってくるが、
この駐車場は両面、こーちゃんの(前に出てきた超金持ちの家の子)家の駐車場だからそんなはずもなく無視していると

「き~こ~え~な~いのかぁぁぁぁ!」

と急に大声を出してきて、怖くて逃げたりしていた。

一番怖かったのは、
夕暮れ時に、風が強くて陽が落ちてきた時にゴムボールが人の家の塀の中にはいってしまったのでその塀を登って塀の上で森みたいなとこにどこにボールがあるか見ていると
その森の中にクレイジーばぁが立っていてこちらを、にたぁ~と笑ってみているのだ!!風も強くて、髪が乱れていてほんとに金田一少年の事件簿に出てくる雪夜叉みたいな感じだった。

 

さすがに怖くなって、ボールを諦め塀から降りて走って逃げた。

 

 

本当にクレイジーばぁちゃんは僕とカブちゃんの中では恐怖だった。

 

しかし、部活が始まってからはあまり見ていない気がする。
一体、彼女は何者だったのだろう。

なんか、カブちゃんのおばあちゃんから詳細を聞いた気もするけど全く覚えていない。

 

カブちゃんに会う機会があったら聞いてみたい。

 

意外と思い出そうと思えば、子供の時の記憶も思い出せるもんだ。